プロジェクトマネージャーの将来性は? 市場価値・年収・キャリアパスを解説

プロジェクトマネージャーの将来性は? 市場価値・年収・キャリアパスを解説

「プロジェクトマネージャー(PM)って将来性あるの?」「PMを目指すのはもう古い?」。プロジェクトマネージャーを目指そうと思ったことがある方や、すでにPMとして活動している方の中には、こうした疑問を抱いたことがあるかもしれません。

近年では生成AIやローコードツールの登場によって、エンジニア職やマネジメント職を取り巻く環境が大きく変化しています。しかし、結論から言えば、プロジェクトマネージャーの将来性は依然として非常に高いと言えるでしょう。

本記事では、現役のプロPMの目線で「なぜ今、プロジェクトマネージャーが求められているのか」「PMにはどのようなキャリアの広がりがあるのか」など、プロジェクトマネージャーの将来性をわかりやすく解説します。

プロジェクトマネージャーの将来性

プロジェクトマネージャー(PM)の将来性は、結論から言えば「極めて高い」といえます。

その背景には、社会全体のビジネス構造が“プロジェクト型”へと大きく移行していることがあります。新サービスの開発、社内DXの推進、システム刷新など、プロジェクト単位で成果を出す必要のある業務が増え、優秀なPMの需要も右肩上がりです。

PMは単なる進行管理者ではなく、チーム全体を動かし、成果に導く司令塔の役割を担っています。この役割は、AIでは完全な代替が難しく、むしろ高度な判断力・対人スキルが求められる職種であるため、プロマネは今後も重宝されるでしょう。

技術だけでなく、ビジネスや組織の状況を理解したうえで、人・時間・コストを最適にコントロールする役割はどの時代でも不可欠で、それは今後も変わらないでしょう。

各現場でプロジェクトマネージャー不足が叫ばれる理由

多くの現場で「PMが足りない」と言われるのには、さまざまな理由があります。一つは、現場の業務が多様化・複雑化していること。単に開発や設計ができるだけでなく、関係者の調整、リスク判断、意思決定を同時にこなす人材が求められているからです。

もう一つの理由は、PMに求められるスキルが多く、育成に時間がかかること。誰もがなれる仕事ではないため、慢性的な人材不足に陥っているのです。さらに、OJT頼みの育成体制や、明確なキャリアパスが整備されていないことから、育成の難しさがPMが不足している根本原因になっていると言えます。

高まるプロジェクトマネージャーへの需要

プロジェクトマネージャーの需要は、IT業界に限った話ではありません。製造業・物流・医療・金融など、あらゆる業界で「プロジェクト型業務」が増えており、それに伴って優秀なPMが強く求められています。

PMを求める動きは、単なる一時的な流行ではなく、今後のスタンダードとも言えます。「経験ある優秀なPM」は、業界を問わず引く手あまたの存在になっています。

高濱 幸喜

IT業務において、本来「人」が行っていた業務をAIが代替してくれていることは、すでに多くの方が実感されていると思います。これはプロジェクト管理の領域においても同様です。

AIはプロジェクト管理についての課題にある程度の回答を出してくれます。

しかしながら、プロジェクトでは想像もしないような問題を解決しながら進めていく必要があったりします。また重要な決定や判断は、だいたい最終的に人と人との対面で決まります。

そういう意味において、プロジェクトマネージャーは変わらず欠かせない存在だと考えます。

求められるプロマネになるには?

将来性が高いプロジェクトマネージャーですが、誰でも簡単に求められるPMになれるわけではありません。むしろPMとして長く活躍するには、高い自己認識と継続的なスキルアップが求められます。

まずは小規模な案件やチームで経験を積み、徐々に規模を広げていくステップが王道と言えます。そのうえで、プロジェクト管理の知識やマネジメント技術を学び続け、人を動かす力を体得することが重要です。

さらに、PMとして成長を続けるためには、事業理解・数値感覚・経営視点など、進行管理にとどまらない知見も必要になってきます。

つまり「プロマネとして一生成長し続ける覚悟」が必要と言えるでしょう。

PMに求められるスキル

プロジェクトマネージャーには、下記のプロジェクト管理のスキルを駆使して、プロジェクトを成功させるために判断力も求められます。

PMに必要なスキル

  • スケジュール管理能力
  • コミュニケーション能力
  • リーダーシップ
  • 計画性と実行力
  • 担当するプロジェクトの専門知識
  • 問題解決能力
  • ストレス耐性の高さ

大きくは「プロジェクト管理力」「コミュニケーション力・調整力」「ビジネス視点と判断力」が、PMには求められます。一朝一夕で身につくものではありませんが、段階的な学習と実践を繰り返すことで磨いていくことができます。

各PMに必要なスキルの詳細は、下記の記事にてご紹介していますので、あわせてご確認ください。

PMに向いてる人と向いてない人の特徴

PMに向いている人は、先にご紹介したプロマネに必要なスキルを備えている人というのが特徴の一つに挙げられます。

また、下記の特徴を持つ方は、どちらかと言うとプロジェクトマネージャー向きとは言えないでしょう。プロジェクトの様々なプレッシャーやトラブルによってストレスが蓄積していき、辛さばかりを感じる結果になってしまうかもしれません。

PMに向いてない人の特徴

  • コミュニケーション能力の低い人
  • 人前で話すこと、説明が苦手な人
  • 利己的な人
  • 視野の狭い人

ただ、上記特徴があるからプロジェクトマネージャーをできないわけではありません。プロジェクトの経験を重ねていくことで、コミュニケーション能力や説明力を鍛えることもできます。

プロマネに求められるスキルで一番大切なのは、コミュニケーション力だと個人的には考えています。プロマネの仕事の80%はコミュニケーションであると言い切っても良いと思います。

あと、プロマネという仕事は、かなりの責任を負うことになるので、プレッシャーは大なり小なりあります。なのでストレスに強い方にはとても向いていると思います。

ただし、プレッシャーに弱いからプロマネにはなれないという事ではありません。経験を通じてある程度は慣れていきますので、チャンスがあればどんどんチャレンジしていただきたいと思います。

プロジェクトマネジメントを基本から学べるオススメの研修

求められるプロジェクトマネージャーを目指すには、現場経験と並行して、体系的に学ぶことが大切です。学びにおいては、実践重視の研修プログラムの受講が非常に有効だと言えるでしょう。

タカハマプロジェクトでは、PM未経験者向けと経験者向けにそれぞれトレーニングコースを個人向け企業向けにそれぞれご用意しています。いずれもオンラインで学ぶことできますので、未経験からPMを目指したい方や、育成担当者の方にとってもおすすめの内容となっています。トレーニングコースは、下記より詳細をご確認ください。

プロジェクトマネジメントを学べる資格

プロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスを望むなら、資格取得も一つの手段です。プロジェクトマネジメントを学べる資格の代表的なものとしては、国際的に認知されている「PMP」や、国内の情報処理技術者試験に含まれる「プロジェクトマネージャ試験」などがあります。

資格取得の過程においては、体系的なプロジェクトマネジメントの知識を学ぶことができ、資格取得後は客観的なスキル証明になります。実務経験と組み合わせることで、より信頼性の高いPMとしてのキャリア形成が可能になるでしょう。

プロマネとしてのキャリアやスキルアップを目指している方は、資格取得を前向きに検討されてはいかがでしょうか。

トレーニングを通じて将来性あるPMを目指そう

プロジェクトマネージャーの将来性は、あらゆる業界で「プロジェクト型の働き方」が増えている現代において、ますます高まっています。単なる進行管理ではなく、チームを導き、事業の成果に貢献する役割が求められるため、代替の難しい存在として重宝されるでしょう。

将来性あるPMになるためには、実務経験の積み重ねだけでなく、スキルや知識の継続的なアップデートが欠かせません。キャリアアップやスキル習得を考えている方は、ぜひ研修や資格取得を通じて一歩踏み出してみてください。

タカハマプロジェクトではプロジェクトマネージャーとして活躍されている方や、これからPMとして活躍したいという方に向けて、PMP資格保有者による「ビギナー向け」、「PM経験者向け」のトレーニングコースをご用意しております。

プロジェクトマネジメントの基本を知りたい方、プロジェクトマネージャーとしてスキルアップしたいという方は、下記のボタンよりお気軽にお問合せください。